ソーシャルレンディングの利回り、メリット、リスク等を解説

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ソーシャルレンディングとは? – 話題の投資のメリット・利回り・リスクを初心者向けに解説 –

ソーシャルレンディングとは?

ソーシャルレンディングとは、事業資金を募る企業や個人と、投資家とを仲介するインターネットサービスです。別名を「貸付型クラウドファンディング」とも呼ばれており、資金提供をした投資家が「分配金」というかたちでリターンを得ることを目的としています

ソーシャルレンディングのしくみ

ソーシャルレンディングは、原則として、ソーシャルレンディング事業者(ソーシャルレンディングサービス)が提供する「ローンファンド」を介して行われます
借り手が融資を申し込むと、ソーシャルレンディングサービスが借り手を審査し、クリアした案件を複数組み合わせて「ローンファンド」を組成、投資家からの資金を募ります。予定資金が集まった時点でファンドは成立し、借り手に対して融資が実行されます。
その後、借り手は融資額の元本と利息をソーシャルレンディングサービスに返済し、投資家は分配金というかたちで(ソーシャルレンディングサービスから)その返済金を受け取ります。

ソーシャルレンディングのしくみ

国内のソーシャルレンディングが、このように「ローンファンド」や「ソーシャルレンディングサービス」を介して行われるのは、貸金業法などの法律により、事業としての金銭貸与が規制を受けるためです(貸金業者は登録・認可が必要)。
個人vs個人の融資が活発な米英とは異なり、ファンドの組成や運用を手がける「ソーシャルレンディングサービス」の存在感が大きいことが、日本のソーシャルレンディングの特徴と言えるでしょう。

ソーシャルレンディングのメリットとリスク、手数料は?

ソーシャルレンディングの市場規模は、2012年から2016年にかけて急拡大しています。2015年度にクラウドファンディングに投じられた資金(新規プロジェクト支援額)は、全体の約89%を貸付型(=ソーシャルレンディング)が占めているほど*。

ソーシャルレンディングがこれほどさかんに行われているのは、平均5~8%台という高い利回りを期待できるためです。また、1万円からの少額投資が可能な点、運用期間が1年前後と短いファンドが多い点も、リスクの軽減や効率的な投資のうえでメリットと言えるでしょう。

*矢野経済研究所「国内クラウドファンディング市場の調査を実施(2016年)」

ソーシャルレンディングのメリット

利回り
ローンファンドにより異なるが2%以上、中心は5~8%台。中には14%以上の利回りを持つファンドも
※分配金は毎月支払われるものが多い
投資単位
1万円から10万円が中心
※ローンファンドやソーシャルレンディングサービスにより異なる
運用期間
1~2年以内のファンドが多い
※ローンファンドやソーシャルレンディングサービスにより異なる

一方で、ソーシャルレンディングにはリスクもあります。元本が保証されないため、借り手が倒産するなどして貸し倒れが起きる可能性もゼロではありません。また、資金の運用はソーシャルレンディング事業者が行い、投資家が運用方法や投資先を指定できない点、原則的に中途解約ができない点などもリスクと言えます。

投資ではリスクとリターンが正比例の関係にあるため、利回りを求める以上、これらのリスクを完全に回避することはできません。
ただし、大手ソーシャルレンディングサービスの多くは、これまでのローンファンドの運用成績を公開しています。貸し倒れリスクを軽減したい場合は、ソーシャルレンディングサービスの運用成績を見て過去の貸し倒れの有無をチェックし、運用手腕や借り手を審査する際の精度などを測ると良いでしょう。
最近は、不動産や有価証券を担保に取ることで、万一の貸し倒れリスクに備えているファンドもあります。また、ローンファンドに保証会社がついている場合は、より貸し倒れリスクを軽減できるため、このようなファンドを選択するのも一つの方法です。

ソーシャルレンディングのリスク

貸し倒れリスク
業績不振や倒産などで借り手の返済が滞ると、分配金が支払われない場合がある
コントロールリスク
運用の方法や投資先を指定できない(ソーシャルレンディング事業者に任せるしかない)
リスク対策
  • 担保や保証会社が設定されているローンファンドに投資する
  • ソーシャルレンディング事業者の運用成績(貸し倒れの有無等)をチェックする
流動性リスク
運用期間中の途中解約は原則不可(資金が拘束される)
リスク対策
  • 少額から投資できるローンファンド(10万円以内など)を選び、投資資金を分散する
  • 短期(1年間など)で運用が終わるローンファンドを選び、資金の拘束期間を短めにする
信用リスク
ソーシャルレンディング事業者が倒産した場合の貸し倒れリスク
ソーシャルレンディング事業者の信頼性
リスク対策
  • 第二種金融商品取引業、貸金業の資格をチェック

ソーシャルレンディングの手数料

ソーシャルレンディング、とくにオンライン上で行うソーシャルレンディングは、株式投資や投資信託と比較すると、手数料コストがほとんどかかりません。ファンド購入時の成約手数料や事務手数料、口座維持手数料などは原則無料
ただし、ローンファンドによって投資額の1~2%程度の「管理手数料」がかかる場合があるため、申込前にチェックしておきましょう。
また、ソーシャルレンディングサービスの投資口座に資金を振り込む場合や、分配金等を投資口座から銀行に移す場合は、別途「振込手数料」や「払戻手数料」がかかる場合があります。

おすすめのソーシャルレンディングサービスは?

ソーシャルレンディングの急成長を受けて、ソーシャルレンディングサービスも多数の企業が手がけています。インターネット上には、すでに多くのソーシャルレンディングサービスが開業していますが、すべての事業者が万全のリスク対策や高い運用実績を上げているわけではありません

ソーシャルレンディングを最初にスタートする場合、まずは実績の豊富な大手のソーシャルレンディングサービスや、借り手の審査・担保設定などがしっかりしているところを選びましょう

maneo(マネオ)

maneo(マネオ)・画像

2008年開業。国内初のソーシャルレンディングサービスとして圧倒的な知名度を誇る。ソーシャルレンディング市場におけるシェアは50%以上と他の事業者を圧倒。メザニンローンの取り扱いも豊富で、不動産担保付きや保証会社付きのローンを中心に蘇生したファンドが充実。開業から現在までファンドの「貸し倒れ」報告はなく、初心者が安心して利用できるソーシャルレンディングサービスの一つ

SBIソーシャルレンディング

SBIソーシャルレンディング・画像

2008年開業。SBI証券や住信SBIネット銀行などを運営するSBIグループのソーシャルレンディングサービス。証券担保付きのファンドと不動産担保付きのファンドを中心に扱うほか、貸付け先と投資先の事業等を選んで投資できるオーダーメード型のファンドも扱う。利回りは中程度だが、担保付きのファンドを中心に扱っており、運用期間も比較的短い。SBIグループの資金力を背景に、信用力の高いソーシャルレンディングサービスの一つ

予定利回り 2.0~7.0%
運用期間 3ヶ月から
最低投資金額 1万円から
手数料 管理手数料:利回りに含まれる(例:貸出金利3.5%に対し管理手数料1.5%を徴収。実質利回り2.0%) ※ファンドにより異なる
払戻し手数料:無料
成約手数料・事務手数料・口座維持手数料:無料
申込み条件 本人確認書類を提出し、本人確認、居住地確認が取れる
※投資経験等の所定の審査あり

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クラウドクレジット

クラウドクレジット・画像

2013年開業。伊藤忠商事など大手資本の出資を受ける。ペルー、エストニア、メキシコに子会社を持ち、欧州やラテンアメリカをはじめとする海外事業への投資案件を中心に扱う。HP上では過去のファンドの運用レポートのほか現在の返済状況・運用状況も公開。為替リスクやカントリーリスクの加わるファンドが多い分、高い運用利回りを期待できる。

予定利回り 5.0~14.7%
運用期間 7ヶ月~
最低投資金額 1万円
手数料 運用手数料:ファンドにより異なる(無料~当初出資額の1.5%など)
払戻し手数料:無料
成約手数料・事務手数料・口座維持手数料:無料
申込み条件 口座開設時に20歳以上、75歳未満
※所定の審査あり

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