債券投資入門 – 初心者に贈るリスクを抑えた債券投資の始め方
超低金利が続く今の日本では、コツコツ貯金してもなかなかお金は増えません。本特集の読者の方も、現状を打破し、お金を少しでも増やしていくために、思い切って投資に挑戦してみようと考えている方が多いのではないでしょうか?
その一方で、投資には興味があるものの「リスクが高そうで怖い・・・」という不安な気持ちが出てくるのもまた自然の感情です。このように投資に興味はあるものの、あと一歩が踏み出せないという方は、本特集で取り上げる「債券投資」を検討すると良いでしょう。
債券投資は、数ある投資手法のなかでも、最もリスクが低いものの1つで、投資が初めてで、貯金から一歩ずつステップアップしたいという方には特におすすめです。現在、貯金が主な資産運用の手段と言う方は、債券投資を学ぶ事で、リスクを最小限に抑えつつ、定期預金よりも高い金利を安定して受け取ることが可能です。
本特集では、債券投資の基礎知識と魅力を、わかりやすく解説。さらに、投資の初心者の方におすすめの、知る人ぞ知るお得な債権の情報もご紹介します。
ぜひこの特集を参考に、債券投資を学び、投資の第一歩を踏み出してみてください。
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1. 債券投資の魅力
債券とは?
債券とは、国や公共団体、企業といった発行体が、資金調達のために投資家からお金を借りる際に発行する証書のこと。投資家は、債券を購入することで発行体に資金を提供し、その報酬として債権ごとに設定された利子を受け取ることができます。
債券は、発行する際にあらかじめ返済される日(償還日)が決まっており、満期日まで保有することで、発行体が破綻しない限り、その元本と利息が保証されます。つまり国や公共団体、企業が潰れない限り、債券は元本と利息を必ず受け取ることができるのです。株式や投資信託、外貨投資には、このような仕組みはありません。これが債権が安全性の高い投資商品と言われる理由です。
また、債券は定期預金の金利と比較すると高い金利を保障しているものが大部分を占めています。債券は、株式や投資信託などとは異なり、元本割れになるリスクが極めて低い投資商品ですが、1,000万円までであれば元本と利子が必ず守られる定期預金と比較すると、一定のリスクがあると言えます。この分のリスクが金利に上乗せされる事から、債券投資の金利は定期預金の金利よりも高くなるのです。
ただ健全な経営を行っている企業の債券に投資すれば、リスクを限りなく抑えた状態で、定期預金と比較して高い金利を受け取る事ができるという事実に変わりはありません。
現在の状況では、定期預金だけで資産を増やすことは困難です。当面使う予定がない資産の一部は、預金だけではなく、債券として保有すると良いでしょう。
- 債券投資の3つの魅力
- リスクが低い
- 満期まで保有することで、元本と利子が保証される
- 定期預金の金利と比較すると、高い金利で運用できる
債券投資のリスク
債券投資は、満期日まで保有していれば、発行体が破綻しない限り、元本と利子を必ず受け取る事ができます。一方で、満期日を待たずに債券を売却する場合は、その時点での市場価格で売却することになります。その際、債券の市場価格が上昇していればプラスで売却する事も可能ですが、市場価格が購入したときと比較して下がっている場合、売却損が出てしまう可能性があります。債券は、原則として満期日まで保有できる余剰資金で投資しましょう。
債権の分類
債券には、主に担保付債権と無担保債、劣後債の3種類があります。
担保付債権は、発行体が万が一利子の支払いや元本の償還ができなくなった際に、優先的に弁済を受けることができる債券です。最も一般的なものは無担保債で、担保付債権の次に元本と利子の支払いが行われます。劣後債は、この無担保債権よりも元本と利子の支払い優先度が低い債券で、リスクが高い分、金利が高く設定されています。
2. 初心者におすすめの債券
債券の金利は基本的に国債の金利と連動しています。現在は日銀の量的緩和政策によって、国債の金利は低く抑えられており、魅力的な水準で発行される債券が減っているのが現状です。
しかし、一部例外的に高い金利で発行されている債権があります。それは個人投資家に圧倒的な人気を誇るSBI証券が発行するSBI債と、マネックス証券が発行するマネックス債です。どちらの債券も定期預金の金利の何倍もの金利を受け取る事ができ、発行されると申し込みが殺到し、先着順の場合は即日完売、抽選の場合も高い倍率になる人気の債券になっています。
例えば、2015年4月に発行された第32回SBI債の金利は年1.43%。100万円分の債権を購入した場合、1年間で受け取れる利子はなんと11,440円です。さらに満期が1年と短く、5年、10年満期の債券と比較すると、よりリスクを抑えた運用ができる点も大きな魅力といえるでしょう。
2013年12月に発行された第32回マネックス債は、金利が年1.50%。満期は5年です。100万円を投資した際、5年で受け取れることができる利子は59,765円にもなります。
SBI債とマネックス債
どちらも大きな魅力のある債権ですが、SBI債はSBI証券、マネックス債はマネックス証券の口座を開設していなければ、購入する事はできません。
また発行される時期は不定期で、事前のアナウンスもないため、債券の発行が発表されたあとから証券口座の開設を申し込んだのでは間に合わないため、あらかじめSBI証券とマネックス証券に口座を開設しておく必要があります。債券投資を検討している方は、事前にSBI証券とマネックス証券の口座開設を事前に済ませておき、発行がアナウンスされた際、すぐに申し込めるようにしておきましょう。
ちなみにSBI証券もマネックス証券も、口座開設や各種取引で現金がもらえるキャンペーンを実施しています。口座開設をする際には、これらのお得なキャンペーンを上手く活用すると良いでしょう。
債券投資入門はいかがでしたでしょうか。債券投資は、リスクをできる限り抑えて資産を運用したいという方におすすめの投資手法です。特にSBI債、マネックス債への投資はマネーピック編集部もおすすめする絶対お得な投資先の一つ。
これまで資産はすべて預金で保有していたという方は、本特集の内容を参考に、債券を資産に組み入れてみてはいかがでしょう。