欧米で急成長し、日本でもサービスが本格化。過去1年間のロボアドバイザーの運用成績は?
新しいサービスは多くは、欧米で産まれ、一定の期間が経過したのちに日本に導入され、普及が進んでいきます。それは金融サービスも例外ではありません。
オンライン証券会社にせよ、FXにせよ、ソーシャルレンディングにせよ、全てスタートしたのは金融先進国の米国または英国であり、日本でのサービスは開始は各国で一定の成果を上げたあとです。
そして欧米でサービスが急成長し、今日本でも急速に導入が進んでいるのが、マネーピックでも注目しているロボアドバイザーになります。
ちなみに欧米のロボアドバイザーは、2011年の誕生からすでに約6年が経過。数千億円を運用する企業もすでに誕生しています。現在も年間平均成長率は、60~70%と言われており、米国のロボアドバイザー最大手Bettermentに関しては2016年度約5倍の成長率を記録するなど、圧倒的な成長を見せており、日本市場でもロボアドバイザーの普及が今後進んでいくのは間違いないでしょう。
日本ではまだサービス開始から約1年と、欧米と比較すると歴史は浅いものの、過去1年のパフォーマンスを見ると順調な立ち上がりを見せています。以下は主なロボアドバイザーの直近一年間の運用成績を比較したものです。
過去1年間のロボアドバイザーの運用成績(2016年8月ー2017年7月)
ウェルスナビ | THEO(テオ)+ docomo | 楽ラップ | マネックス証券 | |
---|---|---|---|---|
リスクレベル1 | 8.30% | 6.70% | 3.40% | 3.20% |
リスクレベル2 | 11.40% | 8.30% | 7.20% | 4.80% |
リスクレベル3 | 14.30% | 11.60% | 11% | 7.20% |
リスクレベル4 | 16.70% | 13.10% | 15.10% | 9.10% |
リスクレベル5 | 18.90% | 18.70% | 17.50% | 10.90% |
日本でのロボアドバイザーの運用はまだ始まったばかりということもあり、この1年で判断するのは時期尚早ですが、今後に期待の持てる運用成績と言えるでしょう。
ちなみに日本のロボアドバイザーの運用手数料は1%前後が主流ですが、欧米では普及が進むとともに手数料が引き下げられており、現在では0.5%程度でサービスを提供しているところも少なくありません。
日本のロボアドバイザーも今後さらに普及が進めば、手数料が引き下げられる可能性が高いでしょう。年間の運用手数料が0.5%引き下げられるということは、運用利回りが0.5%上昇することと同義です。
すでにロボアドバイザーを利用しているという方はもちろん、これからロボアドバイザーの利用を考えているという方にとっても、正しい競争環境のもとで、手数料が徐々に引き下げられていくことは大歓迎のはず。ロボアドバイザーのさらなる発展を期待しましょう!