大手証券会社を利用するメリットとデメリット

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大手証券会社を利用するメリットとデメリット

億トレーダーが解説!大手証券会社を利用するメリットとデメリット

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証券会社を利用する際は、野村證券、大和証券、SMBC日興証券といったいわゆる大手証券会社と、SBI証券、楽天証券、GMOクリック証券等、ネット証券のいずれかを選ぶ必要があります。

ネット証券は何と言っても手数料の安さが大きな魅力。2019年8月時点で最も手数料の安いGMOクリック証券の手数料の安さは、大手証券会社の手数料の数分の1から数百分の1です。

ただ大手証券会社を利用するメリットがない訳ではありません。

そこで今月のマネーピックのニュースは、大手証券会社を利用するメリットとデメリットを、実際に二つの証券会社を使い分けている億トレーダーの投資家のRaptor(ラプター)さんに伺いました

目次
1.大手証券会社を利用するメリット その1:IPOの裁量配分を期待できる
2.大手証券会社を利用するメリット その2:自分で好みの投資商品を作れる
3.大手証券会社を利用するデメリット その1:取引手数料が高い
4.大手証券会社を利用するデメリット その2:証券会社の社員は投資のプロではない
5.まとめ

Raptorさん

Investor Raptorさんプロフィール
株式投資はもちろん、債券、FX、不動産投資も行う凄腕投資家。大手証券会社とネット証券を使い分けることで、証券投資でも確実に利益を積み上げている。20年を超える投資経験の中で、トータルで負けた年は1年のみ、10億を超える資金を運用しており、これまでに証券投資で稼いだ投資収益だけでも億を軽く超えている。

大手証券会社を利用するメリット その1

IPOの裁量配分を期待できる
大手証券会社を利用する際の最大のメリットはIPO、いわゆる新規公開株の裁量配分を期待できる点でしょう。
IPOは言わずと知れたもっとも儲かる確率の高い投資手法です。大手証券会社は、IPO銘柄の取り扱いが多いだけではなく、多くのIPOの主幹事として株の大部分を投資家に分配する権利を有しています
大手証券会社は、有力な投資家にこのIPO銘柄を分配してくれるのです。私はこの裁量配分をもらえるから大手証券会社と付き合っているといっても過言ではありません。
ちなみに大手証券会社の中で、SMBC日興証券は、取り扱うIPOの一部を完全抽選で分配しています。ネット証券と比較すると、この仕組みを知っている人が少ないため、狙い目かもしれません。

SMBC日興証券

SMBC日興証券・画像

大手証券会社の一角。IPOの取り扱い銘柄数は大手証券会社の中でもトップクラス。取り扱うIPOの一部を完全抽選で配分していることから、裁量配分を狙えない一般の投資家でも当選しやすい。

SMBC日興証券へ行く

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大手証券会社を利用するメリット その2

自分で好みの投資商品を作れる
これは大口投資家の特権なのですが、5,000万円以上資金を用意できる場合、自分自身で好みの投資商品を作ることができます
たとえば「任天堂の株価が1年以内に半値にならなければ5%の金利を受け取ることができる」「日経平均が40%以上下落しなければ3%の金利を受け取ることができる」、というような、投資商品を組成することができるのです。※受け取ることができる金利は、株式相場のボラティリティによって変動。
このような商品のことを仕組債と呼びます。大口投資家の中には、このような商品を組成するために大手証券会社を利用している方も少なくありません。
ある程度まとまった資金が必要ですが、対面で依頼し、このような投資商品を組成できる点は、大手証券会社のメリットと言えるでしょう。

大手証券会社を利用するデメリット その1

取引手数料が高い
大手証券会社を利用する最大のデメリットは、やはり手数料の高さでしょう。例えばIPOに当選したとしても、そのIPOを売却する際の、取引手数料はネット証券と比較するとめちゃくちゃ高くなります。
以下は証券会社最大手の野村証券の店頭取引手数料と、ネット証券の中で最も手数料が安いGMOクリック証券の手数料を一部抜粋し、比較したものです。

GMOクリック証券 取引手数料一覧(1約定ごとプラン)

約定代金 取引手数料
〜10万円 95円
〜20万円 105円
〜50万円 260円
〜100万円 470円
〜150万円 570円
〜3,000万円 900円
3,000万円超 960円

野村証券 店頭取引手数料

約定代金 取引手数料
20万円以下 2,808円
20万円超 50万円以下 1.4040%
50万円超 70万円以下 1.0800% + 1,620円
70万円超 100万円以下 0.9288% + 2,679円
100万円超 300万円以下 0.8640% + 3,327円
300万円超 500万円以下 0.8316% + 4,299円
500万円超 1,000万円以下 0.6912% + 11,319円
1,000万円超 3,000万円以下 0.5616% + 24,279円
3,000万円超 5,000万円以下 0.2592% + 114,999円
5,000万円超 0.1080% + 190,599円
上記の表を見ていただいてもわかるように、GMOクリック証券なら3,000万円超の取引をしても手数料は一律960円。対して野村証券で3,000万円超の取引した場合は、0.2592% + 114,999円となっており、3,000万円の取引だとしても19万2,759円と実に約190倍もの手数料がかかります!
普通に株式取引するなら、大手証券会社を使う意味はゼロと言って良いでしょう。

大手証券会社を利用するデメリット その2

証券会社の社員は投資のプロではない
証券会社の社員と聞くと、株式投資のプロをイメージするかもしれませんが、実は彼らはほとんど投資経験がないアマチュアです。なぜなら証券会社の社員は、自身が投資する際、非常に厳しい規制があるため、実際にはほとんど投資ができないからです。特に短期投資に関しては不可能に近いため、全くの素人と言って良いでしょう。
そんな彼らからおすすめされる商品に投資しても、上手くいくわけはありません。
特に投資信託は本当にしょうもない商品が多いので、スルーしたほうが良いでしょう(結果的に上がる商品があるのは事実ですが、必ずどこかで大外れを引くことになります。それがわかっているなら最初からくじを引かないほうが賢明です。
大手証券会社と15年以上付き合っていますが、投資の知識がある、良く勉強していると感じた担当者は1人もいません。
投資のプロではない人間が投資をすすめてくるという点も大手証券会社のデメリットと言って良いでしょう。
投資する際は、彼らの言葉を信じるのではなく、自分自身を信じ、自分で決めること。これが何より大切です

まとめ

ここまでの内容をまとめると、IPO投資にチャレンジするのであれば、大手証券会社を利用するメリットは十分にある。また大口投資家も自分好みの投資商品を組成するため、大手証券会社を利用している。

その一方で、手数料の割高感には目を見張るものがあり、証券会社の社員は投資のプロではないので、それを知らずにおすすめされる商品を購入するのは危険という点がデメリットと言うことになります。

大手証券会社の利用を検討されている方は、メリットだけではなく、デメリットについてもしっかり把握し、大手証券会社が提供するサービスを上手く使いこなすこなし、しっかり稼がせてもらいましょう!

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