百聞は一見にしかず。株・投資に親しみやすくなる映画作品は?

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株・投資が学べるおすすめの映画

株や投資を楽しみながら勉強するには

お金を増やすのに有効な手段である株式投資。マイナス金利の影響により、銀行にお金を預けておいてもほとんど利子がつかない現在、多くの人が「株に興味がある」「投資をやってみたい」と考えています。しかし、株式投資の実際の取引や専門用語などは、初心者にはなかなか理解しづらいもの。
そのような場合におすすめしたいのが、映画を観ながら株や投資の知識を増やす方法です。本特集では「株・投資が学べるおすすめの映画」をテーマに、初心者が楽しみながら株取引や投資の専門用語などを学べる作品をご紹介します。

“金融映画”を見るなら、動画配信サイトがお得!

ひと昔前までは、映画を見る際には映画館やレンタルビデオショップを利用するのが主流でした。しかし、現在ではHuluNetflixなどの動画配信サイトやAmazonビデオ等のオンライン映画レンタルも大きな選択肢の一つです。
株や投資がテーマの映画は、どちらかというとマイナーなジャンルに属しているため、映画館や小さなレンタルビデオショップでは希望する作品を観られない場合もあります。その点、動画配信サイトであれば、自分の気になる作品をいつでも自由に探すことが可能。また、パソコン・スマホ・タブレット・テレビといった多様なデバイスで楽しめます。
料金は月額1,000円程度で、無料のお試し期間がある動画配信サイトも多いAmazonビデオは、Amazonプライム会員であれば無料視聴可能な作品多数)ため、気軽にトライしてみるとよいでしょう。

株や投資について分かりやすい、おすすめ映画のラインアップ

ウォール街(1987年)

ウォール街・画像

出演者
マイケル・ダグラス、チャーリー・シーン、ダリル・ハンナ、マーティン・シーン ほか
あらすじ
不動産投資で巨万の富を築いた伝説の同業者・ゴードン(マイケル・ダグラス)のような成功を収めるべく野心に燃える、若手の証券マン・バド(チャーリー・シーン)。ある日、あこがれのゴードンと株取引できる機会がバドにめぐってくる。数カ月かかってようやく面会できたものの、冷淡な態度のゴードン。関心を引きたいバドは、自分の父が労働組合の幹部を務める航空会社「ブルースター」の内部情報を露呈する。このインサイダー取引を機に、急速に距離を縮めた二人は、ブルースターの買収を計画。株式の買い占めを開始する。業績不振のブルースター再建を目指すバドの願いに対し、ゴードンの本心は、同社を解体し、売却利益を手にすることだった。その企みに気づいたバドは、新聞社を利用して株価崩壊を引き起こし、ゴードンに痛手を負わせることに成功するが……。

この映画の「ここに注目」

今から30年近く前の作品でありながら、「証券もの」「ディーラーもの」と呼ばれる映画では、なおも至高の輝きを放つバイブル的作品。株式投資の仕組みが分かるシーンや不動産投資で使われる専門用語などが次から次へと登場し、生き馬の目を抜くようなトレーディングの世界を目の当たりにできます。企業買収計画と同じく、インサイダー取引も重要なエピソードとなっているため、その具体例がよく分かりますが、こちらは実際には禁じられている行為。「手を出してはいけない例」として、あくまで参考にとどめておいてください。

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マネー・ショート 華麗なる大逆転(2015年)

マネー・ショート 華麗なる大逆転・画像

出演者
クリスチャン・ベール、スティーブ・カレル、ライアン・ゴズリング、ブラッド・ピット ほか
あらすじ
2005年、アメリカの経済は住宅バブルにより活況を呈していた。その中で、金融トレーダーのマイケル(クリスチャン・ベール)は、格付の高い不動産抵当証券の件を調べていく折、返済の見込みに乏しい住宅ローンを含む金融商品が、近年中に債務不履行を起こすきざしに気付く。その予想を告げるも、好景気に沸くウォール街や政府の金融監督機関は見向きもしない。そこでマイケルは、「クレジット・デフォルト・スワップ」の金融取引でウォール街を出し抜く一計を案じる。彼の画策は、ウォール街の銀行家・ジャレット(ライアン・ゴズリング)や、ヘッジファンド・マネージャーのマーク(スティーブ・カレル)、伝説の銀行家・ベン(ブラット・ピット)の共感を得ることに。やがて彼らは、危険な、そしてこの上なくエキサイティングなマネーゲームへと打って出る。

この映画の「ここに注目」

住宅バブルの立役者であったサブプライム・ローン(不動産抵当証券)の破綻性にいち早く気づき、バブル崩壊の際に空売りを仕掛け、かのリーマンショックを尻目に巨利を手にしたトレーダーたちの実話。経済の先を見越す力や、空売りのシステム、金融商品の投資の仕組みなどが、臨場感をもって描かれています。投資によってお金を稼ぎたい人には、とても興味深い映画でしょう。サブプライム・ローンも含まれる住宅ローン債権の金融商品「MBS」や、まちまちな金利の債権を多種寄せ集めた「CDO」などがモチーフに採用されていることもあり、専門用語が難しそうに映るかもしれませんが、主要人物4名のアウトロー的な性格も手伝って、笑いを誘われるシーンもきちんと用意されています。

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ハゲタカ(2009年)

ハゲタカ・画像

出演者
大森南朋、玉山鉄二、栗山千明 、松田龍平、柴田恭兵 ほか
あらすじ
“ハゲタカ”の異名で知られた天才ファンドマネージャー・鷲津(大森南朋)。エリート銀行員から企業再生家に転身、鷲津の盟友となった芝野(柴田恭兵)。彼らは、自身の会社「あけぼの光学」を創立、企業買収を繰り返す日々を送っていた。しかし、鷲津は代わり映えのしない日本経済を見限り、第一線から身を引いて外国へ。一方、芝野は大手自動車メーカー「アカマ自動車」の役員に迎えられ、企業再生に奔走する日々を送っていた。そのアカマ自動車の悪評が主に海外のインターネットで流されていることを知った芝野は、買収の危機を感じ、鷲津の助力を求める。一度は断った鷲津だったが、中国政府系ファンドの意向を受けた劉(玉山鉄二)がアカマ自動車のTOB(株式公開買付)に乗り出す宣言を聞き、”赤いハゲタカ”の劉を迎え撃つべく、再び買収戦争に身を投じる。

この映画の「ここに注目」

投資家から募ったファンドを手玉に取り、徹底的に企業を買い叩く鷲津——。スリリングな企業買収を描き、大きな反響を呼んだテレビドラマ『ハゲタカ』の劇場版。この作品が株や投資を学びたい人におすすめの理由は、「現代日本の金融シーンが舞台」であることが挙げられます。映画版でもTOBやホワイトナイト(株の友好的買収者)などがリアルに描写されているので、投資や取引に関するイメージをつかみやすいでしょう。ストーリー内では株をはじめとする様々な専門用語が飛び交いますが、かみ砕かれた脚本のおかげで、セリフを聞くだけで用語と意味がセットで頭に入ってくるはず。取引に役立ちそうな株の知識を、ぜひストックしましょう。

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ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年)

ウルフ・オブ・ウォールストリート・画像

出演者
レオナルド・ディカプリオ、ジョナ・ヒル、マーゴット・ロビー、マシュー・マコノヒー ほか
あらすじ
さしたる学歴もない上、史上最大の株の暴落”ブラックマンデー”の憂き目に遭い、転職を余儀なくされた新米証券マン・ジョーダン(レオナルド・ディカプリオ)。かろうじて”クズ株”の投資売買に携われた彼は、弁舌よどみない話術と斬新なアイデアを武器に多くの顧客を魅了し、22歳という若さで成り上がっていく。26歳で自身の証券会社を設立したジョーダンは、いつしか年収49億円を稼ぎ出す、経済業界のカリスマ的存在に。富も名声も手にした”ウォール・オブ・ウルフ”(ウォール街の狼)と呼ばれるまでになっていた。アメリカンドリームをつかみ、豪奢な生活にふけるジョーダン。散財に慣れ、ドラッグにも溺れだした彼は、やがて転落の一途をたどり始める——。

この映画の「ここに注目」

1980年代から90年代にかけて活躍した実在の株式ブローカーの生き様を映画化。活気ある当時の業界が小気味良く描かれ、株や投資に対する夢を膨らませてくれる作品です。主人公が成り上がる前の「株セールスマニュアル」は、トレーダーを目指す人には参考になるでしょう。数百円で株取引ができるネット証券の実態や、対面式の証券会社の手数料設定方法なども勉強になるはず。一方では、株や投資での大儲けが破滅の引き金になり得ることを教えてくれる一面もあります。派手な描写やコメディータッチに混じって株取引の怖さも示す、ある意味”現実的な映画”といえるでしょう。

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まとめ

株式投資の入門書をひたすら読み込んでいくだけの独学は、初心者には辛いものです。あまりに頑張り過ぎると、かえって意欲がそがれてしまい、せっかく生まれた株や投資への興味も薄れかねません。
その点、映画を学習ツールとすることは、「株の世界を覗いてみたい」というビギナーにぴったり。娯楽として一連のストーリーを楽しみながら、株や投資の世界で使われる用語や取引の様子を自然に学ぶことが可能です。ほとんどの作品が2時間前後なので、メリハリをつけつつ勉強できる点もメリットでしょう。
「百聞は一見にしかず」を具現化した”映画勉強法”なら、株や投資のこともすんなりと理解しやすいはず。気楽に、気長に取り組める投資学習法として、ぜひ取り入れてみてください。

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