誰もが知りたいロボアドバイザーの運用実績を徹底調査!主要4社の結果を比較【2021年9月最新版】
ロボアドバイザーの利用を検討している方であれば、実際どの程度の運用実績が期待できるのかを誰もが知りたいはず。
ロボアドバイザーの数はどんどん増えてきていますが、運用実績を公開しているものは実はそれほど多くありません。ましてやしっかりとした成績を出しているものとなると、本当にわずかです(※本来であれば、プラスであれがマイナスであれ、運用成績を毎月公開するのが、正しい情報開示の姿勢のはず。業界内で開示ルールを設けて欲しいものです)。
今回のマネーピックのニュースは、運用実績を公開しているロボアドバイザーに注目。最大手のウェルスナビ、THEO(テオ)+ docomo、楽ラップ、Smart Folioの実績を比較しています。それぞれサービスを開始した時期と開示している情報が異なるため、時間軸や評価軸(※トータルリターンか年率リターンか)が若干異なりますが、ロボアドバイザーの利用を検討している方であれば、きっと参考になるはずです。是非最後までチェックしてみてください。
- 目次
- 1.ウェルスナビの運用実績
- 2.THEO(テオ)+ docomoの運用実績
- 3.楽ラップの運用実績
- 4.SMART FOLIOの運用実績
- 5.まとめ
WealthNavi(ウェルスナビ)
圧倒的なシェアと実績を誇る国内最大手のロボアドバイザー。数あるロボアドバイザーの中で、預かり資産5,500億円・運用者数28万人以上といずれもNo.1。ロボアドバイザーの運用は、ノーベル賞受賞者の提唱した理論をもとに構築。運用実績についても毎月開示を行っており、他のロボアドバイザーと比較しても積極的。
最新の運用実績※2021年9月時点
リスク許容度 | トータルリターン |
---|---|
1 | 29.7% |
2 | 39.8% |
3 | 47.5% |
4 | 54.9% |
5 | 58.7% |
※リターンはドル建て投資時のトータルリターン
※リスク許容度は数字が増えるほどハイリスク・ハイリターン
THEO(テオ)+ docomo
日本で初めてロボアドバイザーとしてのサービスを開始したパイオニア。現在はウェルスナビに差を付けられているが、6万5千人を超えるユーザーがTHEO(テオ)+ docomoを利用しており、国内のロボアドバイザーの中で、No.2のシェアを持つ。またTHEO(テオ)+ docomoは最低投資単位が低く、1万円から利用できる。ロボアドによる運用を体験してみたい方にとって、手軽に投資できるTHEO(テオ)+ docomoは有力な選択肢になるだろう。
最新の運用実績※2021年9月時点
年率リスク | 年率リターン |
---|---|
7.28% | 2.67% |
7.53% | 2.99% |
7.95% | 3.42% |
8.23% | 3.73% |
8.53% | 4.03% |
8.89% | 4.37% |
9.21% | 4.67% |
9.65% | 5.07% |
10.05% | 5.40% |
10.40% | 5.70% |
10.83% | 5.89% |
10.75% | 6.00% |
11.29% | 6.41% |
11.66% | 6.71% |
12.09% | 7.03% |
12.46% | 7.32% |
12.84% | 7.62% |
13.28% | 7.93% |
13.79% | 8.31% |
14.18% | 8.59% |
※THEO(テオ)+ docomoが公開している運用実績のEXCEL表の一部を抜粋
※年率リスクはグロース、インカム、インフレヘッジへの投資割合によって算出。年率リスクが高いほど、ハイリスク・ハイリターン
楽ラップ
楽天グループの楽天証券が提供するロボアドバイザー。楽天証券に口座があれば、いつでもすぐに投資をスタートできる。何に、どのくらい、どのタイミングでの3つさえ決まれば、あとはロボットが自動的に投資してくれる。また楽ラップは、他のロボアドバイザーと比較すると、取引手数料が安い(※1%未満)点も嬉しい。
最新の運用実績※2020年9月時点
運用コース番号 | 期待リスク(年率) | 期待リターン(年率) | トータルリターン |
---|---|---|---|
1000100 | 4.7%~7.3% | 2.1%~3.3% | 26.43% |
1000200 | 6.2%~9.9% | 2.7%~4.3% | 39.45% |
1000300 | 7.8%~12.8% | 3.2%~5.3% | 53.24% |
1000400 | 9.4%~15.8% | 3.7%~6.3% | 66.83% |
1000500 | 11.2%~19.1% | 4.3%~7.3% | 78.77% |
1000600 | 6.2%~9.9% | 2.7%~4.3% | 35.07% |
1000700 | 7.8%~12.8% | 3.2%~5.3% | 46.50% |
1000800 | 9.4%~15.8% | 3.7%~6.3% | 58.66% |
1000900 | 11.2%~19.1% | 4.3%~7.3% | 68.24% |
※リターンは全ての期間を集計したトータルリターン
※楽天証券が公開している楽ラップ運用状況のCSVデータから一部抜粋
SMART FOLIO
みずほ銀行が提供するロボアドバイザー。サービスを利用するためには、みずほ銀行の普通預金口座と投資信託口座の2つを開設し、みずほダイレクト契約に申し込む必要がある。他のロボアドバイザーと比べてもリスク設定が細分化されており、高リスクで運用した場合のリターンは、数あるロボアドバイザーの中でもトップクラス。
最新の運用実績※2019年11月時点
リスク許容度 | 年率リターン(過去1年) | トータルリターン |
---|---|---|
低リスク | 5.3% | 14.0% |
中リスク | 5.7% | 24.0% |
高リスク | 4.7% | 33.1% |
※リターンはSMART FOLIO運用実績紹介のデータを抜粋
※リスクレベルは8段階に分類。低リスクはリスクレベル2、中リスクはリスクレベル5、高リスクはリスクレベル8の場合の試算結果
まとめ
今月のマネーピックのニュースは、2019年11月時点で公開されているロボアドバイザーの運用実績を調査し、比較しました。
ロボアドバイザーについて、もっと詳しい情報を知りたいという方は、ロボアドバイザーおすすめ比較の情報を是非チェックしてみてください。
この結果を見ると、ほとんどのロボアドバイザーが良好な成績を出していることがわかります。ただロボアドバイザーの真価が問われるのはこれからです。いつか訪れるであろう、暴落や下げ相場でも本当にロボアドバイザーは好成績を残すことができるのか?
下落局面でも勝てるロボアドバイザーがあるとすれば、それは間違いなく買いでしょう。マネーピック編集部では、定期的にロボアドバイザーの運用成績を調査していく予定ですので、また是非チェックしてみてください。